自分でコードが書けて初めてわかったコンサルの限界

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現場SEあるある

コードが書けるコンサルだからこそ、見えてくる限界があります。強みと弱みは、表裏一体です。

自分でコードが書けて初めてわかったコンサルの限界

2026年 / カテゴリ:現場SEあるある / 読了目安:6分

プログラマーからキャリアをスタートして、医療・介護のITコンサルとして仕事をするようになりました。「コードが書けるコンサル」という立場は、たしかに強みになる場面がたくさんあります。でも、同時にコードが書けるからこそ陥りやすい落とし穴があることも、経験の中で気づきました。

今回は自分自身の失敗も交えながら、コードが書けるコンサルの「強み」と「限界」を正直に書いてみます。

コードが書けることの「本当の強み」

まず前提として、コードが書けるコンサルは確かに強いです。ベンダーの提案書に書いてある「技術的に困難です」という言葉が、本当に困難なのか・単なる工数の問題なのかを見抜けます。見積もりの根拠を技術レベルで確認できるので、不当に高い費用を払わずに済む場面が実際に何度もありました。

また「こういう機能が欲しい」という要望を、実装レベルに翻訳してベンダーに伝えられます。コードを書けないコンサルだと、現場の要望とベンダーの実装の間で言葉が劣化していくことがありますが、自分で技術的な言語を話せると、その劣化がほとんど起きません。

💡 現場で使える考え方

ベンダーに「なぜその工数がかかるのか」を技術的に説明してもらう習慣をつけると、見積もりの精度と信頼性が大きく変わります。コードがわかるだけで、この会話ができるようになります。

最初にぶつかった「限界」

コンサルとして仕事を始めてしばらく経ったころ、自分の中に気づきにくい癖があることに気づきました。それは「問題を見ると、解決策をコードで考えてしまう」というクセです。

現場から「この業務が大変で」と相談を受けると、頭の中に自動的にシステムの設計図が浮かびます。でも、コンサルとしてまず考えるべきは「本当にシステムが必要か」です。業務フローの見直しだけで解決できること、ルールを変えるだけで改善できること、そういった「コードを書かない解決策」を最初に検討しきれていなかった時期がありました。

⚠ よくある落とし穴

プログラマー出身のコンサルが陥りやすいのは「システム化ありき」の思考です。ハンマーを持っていると、何でも釘に見えてしまう。技術力が高いほど、この罠に気づきにくくなります。

「作れる」と「作るべき」は別の話

コードが書けると「これ、自分で作れるな」という判断が先に立つことがあります。でもコンサルとして本当に問うべきは「これを作るべきか」です。この2つは似ているようで、まったく違う問いです。

作れるのに作らない選択、システム化できるのにあえて手運用を選ぶ判断。そういった引き算の設計ができるようになったとき、初めてコンサルとしての視点が身についてきたと感じました。技術力は「使わない選択肢を選べる力」があってこそ、本当の強みになります。

コードを書けるコンサルが気をつけるべきこと

自分への戒めも込めて、今も意識していることを整理するとこうなります。まず「解決策を考える前に、本当の課題を確認する」こと。現場が言語化している問題の裏に、別の本質的な課題が隠れていることは多いです。

次に「技術的な話をしすぎない」こと。コードがわかるがゆえに、現場との会話が技術寄りになってしまうことがあります。現場スタッフが聞きたいのは実装の話ではなく「自分の仕事がどう変わるか」です。技術の言葉を現場の言葉に翻訳し続けることが、コンサルとしての本質的な仕事だと思っています。

🔥 現場の実態

「あのコンサル、話が難しくてよくわからない」という声を現場から聞いたことがあります。技術がわかる人ほど、わかりやすく話す努力が必要です。専門知識は、隠れた壁になることがあります。

それでも、コードが書けてよかったと思う理由

限界を書いてきましたが、結論としてはコードが書けることはコンサルとして大きな武器です。大切なのは、技術力を「正しい場面で正しく使う」ことだと思っています。作れる力を持ちながら、あえて作らない判断ができる。その両方を持っていることが、現場に本当に役立てるコンサルの条件だと、今は考えています。


この記事のまとめ

  • コードが書けると提案書の妥当性を技術レベルで確認できます
  • 「システム化ありき」の思考はプログラマー出身が陥りやすい罠です
  • 「作れる」と「作るべき」は別の問いです
  • 技術の言葉を現場の言葉に翻訳することがコンサルの本質的な仕事です
  • 作らない選択ができてこそ、技術力は本当の強みになります
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